木なりみかん

伯父の家に行った時「ちょっと待っとけ」といって籠とはさみを持って、家の裏手にすたすたと行ってしまった。なんとなくそこで待っておくのとは違う気がして、慌てて後を追っていくと裏手の畑になっているみかんの木からはさみでぱちぱちとみかんを切り落としては籠にいれている伯父がいた。

そういえば、しばらくみかんの木とかみかんの木からみかんをとるとかご無沙汰だったな。伯父の住むあたりはみかん農家が多くて、農家をしていない人でもみかんの木を持っているのは普通なくらい、みかんが生活に入り込んでいるところなので珍しいものでもない。

でも畑だとかそんなのがまわりにないところに少し長めに暮らしてしまっている今は、そんなものがなにもかも懐かしく思えた。みかんの木になっているみかんは、どれも立派で無条件に美味しそうに見えるけどこれがそうでもなかったりするんだな(笑)。

見極め方はわからないけど、美味しいものを選んで採ってくれてる伯父を見て、なんかやっぱ歳いったよなーなんてぼーっと考えちゃった。はだかんぼ教育ってどんな教育だよ。カスガ漫画人気みたいだけどね。